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遠い島 ガダルカナル (PHP文庫)
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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なぜ、この島にこだわってしまったのか?
日本の陸海軍の連携の悪さがまず記載されている。この島を占領し、ここに、飛行場を作るということについて、日本の陸海軍の共通の「戦略」はあったのであろうか?オーストラリアまで侵攻するつもりであったのであろうか?
ここの当たりがハッキリしないまま、「一木支隊」というわずかな兵力で勝てると思った判断は、どこに由来したのであろうか?
補給戦という?日本では比較的軽視されていた?軍事戦略の基本をおろそかにして「飢島」の異名をもたらした原因はなんであったのか。
そして、「ネズミ輸送」という駆逐艦という攻撃的感染にドラム缶での輸送をさせざるをえなくなったのはなぜか。
間にルンガ沖海戦や戦艦部隊の艦砲射撃や、ラバウルのゼロ戦隊の長期遠征や、戦艦比叡の悲劇など、あまりに多くのエピソードが入ってきて、消化不良になりそうであるが、上手くまとめていると思う。
ただ、読後、「なぜ、この島にここまでこだわったのか」という謎については、答えを得られなかった。答えを得ることは不可能なのかもしれない。
関連と書を読まずにいきなりこの本を読んだら何のことか分からないかもしれないが、事前に基礎知識を持っているという前提での評価であるが、力作である。
敢えて本書に苦言を呈す
ガダルカナルを巡る攻防の顛末が単なる事実のみでなく、その背景も含めて詳細に記述されているが、視点が海軍寄りであると思う。陸海軍の無能なエリート参謀や、現実無視の命令ばかり出す大本営についての言及も多いが、海戦を詳しく描写するのに比べ、陸戦の模様は簡単に触れるのみで、ガダルカナル島内の状況も本書からは殆ど知ることが出来ない。ガ島が餓島と化していく中で戦い続けた(あるいは食料を奪い合った)兵士たちの描写もなければ、画竜点睛を欠くことになると思う。よって☆は4つ。
PHP研究所
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